今回ご紹介させていただくのは愛知県田原市の社会福祉法人福寿園様が新たにオープンする施設の開所式で使用される記念品用の化粧箱です。 一本の電話をいただきました。 インターネットで弊社ホームページをご覧いただき記念品を入れる箱を製作したいとのことでした。 弊社にお越しいただき打ち合わせをすることになりました。
いらっしゃったのは総務部の古田さん。 新しく施設をオープンするにあたりセレモニーがあり、そこに参列の方への記念品をきれいにかつおしゃれに包装したい! というご希望でした。
古田さんが持って来られたのは最近人気の濱文様の絵てぬぐいと木の棒。 お話を伺うと、絵てぬぐいが掛け軸になるようなセットであるが、お店では気に入った柄のセットとしては売っておらず、かつ、気に入るような贈答箱もついてこないとか。 数が数だけにこの3色を必要数そろえるにあたり納期がかかるということで先行して手ぬぐいと木のパーツは発注したそうです。
てぬぐいと掛け軸用のパーツはまとめて仕入れたものの入れる化粧箱を急いで作らねば・・・・あとは「箱」という状態だそうです。 春の季節ということもあって、やわらかい色で、桜を連想できるような、和のイメージの箱を作りたいとのことでした。
濱文様をネットでさがすと、あらっ、けっこういい値段・・・・これのセットだとけっこう高額な贈り物セットなんですね・・・。
やはり高価な商品には化粧貼箱! こちらを提案させていただきました。そして中身をどのように梱包するかを打ち合わせます。
絵てぬぐいは折りたたまれており厚みがありません。 木のパーツはそこそこの厚みがあります。 箱の深さとしては最大の木のパーツに合わせるしかありません。 木のパーツはマグネットでくっ付く構造です。絵てぬぐいを挟んで掛け軸のように吊るして飾るようです。
分割すると写真の半分の厚みにはなりますが、いちいち袋から出してセットするのもナンセンス。 そこで、てぬぐいを入れる部分を上げ底する構造を提案しました。
この方法ならすっきり収まり、木のパーツが箱の中で移動してしまうこともありません。 絵てぬぐいが上面に配置されるので色味もきれいです。 包装とのし紙のセットアップのご依頼もいただきましたので、セットする色の順番も決めていただきまして包装作業です。 いわゆる「デパート包装」というやつですが、なかなかの職人技が必要です。 ちなみに私は上手にできませんが・・・・、熟練のスタッフが丁寧に包装させていただきます。
最後に外のしを貼って完成! なんとか、竣工式、開所セレモニーに間に合いました。 今回も素敵なご縁をいただきましてありがとうございました。 (2014年5月)
社会福祉法人 福寿園 田原ゆの里 ~地域密着型複合福祉施設~ 田原福寿園サテライト型 http://www.fukujuen.or.jp/index.html